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4.地と旬の産物を食べる part1
〜カラダはその土地のもので養われる!〜
●「身土不二」人間はその土地に属した生き物!
地のものを食べる言葉が二つあります。
その一つが「身土不二(しんどふじ)」です。これは、「身体(身)は環境(土)と一体(不二)ですよ」という意味です。私たち人間はよく環境の動物といわれます。これは社会学的な用語として使われる言葉ですが、生理学的に見ても、まさに“環境の動物”です。
たとえば、日本人と地球の反対側にあるブラジルの人を比べたとしましょう。気温、湿度、太陽光線の強さ、水質、風など諸々の環境が違います。そして、人間としてそなえている部位は同じでも、肌の色、骨格、体質など、その環境に適応するように、やはり体にも違いがあります。
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また、それまでの民族の食の歴史によって、内臓のつくりや働きも違っています。穀物食中心だった日本人は、腸の長さが肉食中心の欧米人に比べて1.2倍ほど長く、肉食には向かない内臓の構造になっています(だから胴長だそうですが!)。そして、北欧の人たちは牛乳を飲んできた長い歴史があるので、ラクトーゼ分解の酵素を生まれながらにして持っていますが、日本人はほとんど持っていません。
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つまり、人間のカラダは、長い歴史をかけてその環境が作り出したものといっても過言ではないと思います。だとすれば、そのカラダを養うのはやっぱりその土地のものでなくては困るわけなんですね。
●自然の法則に沿った食こそ健康にいい!
自然は実によくできています。南の国は暑い、だからそこでとれるものは体を冷やし緩める食べ物。例えばバナナなどの果物、さとうきび、コーヒーなど。逆に、北の国は寒いから、体を温め、引き締める肉類や魚類、そして乳製品などを食べるわけです。
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エスキモーの人たちがアザラシの肉を食べるのも、あの寒さに耐えるためです。この温暖な日本に住む人には、南国の暑さをしのぐためのバナナやマンゴのような果物、あるいは北国の寒さに耐えるための肉や乳製品などは、環境の動物としての体が本来、必要としている食物ではなく、そのような環境とギャップのあるものばかり食べていたら、体を壊してしまいます。
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それでは、この日本に住む私たちに適した食べ物は何かといえば、何といっても穀物です! そして季節の野菜に、豆類、海草類です。温暖で湿気が多い日本では、一年を通して食べられる穀物、豆類、海草類と、四季の変化に応じて採れる、旬の野菜を工夫して食べてきました。また、その風土は味噌、醤油、漬物、納豆、甘酒などの発酵食品を作り、農作物では足りない酵素やミネラルを補ってきました。この日本に育つ作物や伝統食品を食べることで、私たちのカラダは健康に暮らすことができたのです。
まさにこれぞ“スローフード”、伝統の健康食です!
●「地産地消」その土地のものを食べれば、エコロジーで安全!
もう一つの言葉が「地産地消」です。これは、「その土地でできたものをその土地で消費しましょう」という意味です。これは経済的な考えからきた言葉で、現代のグローバルな物流とは反対のことを意味します。
その土地で取れた新鮮な作物は、新鮮なまま、時間とコストをかけずにその土地の人に食べてもらうのが理にかなっている。新鮮な作物を車や飛行機を使って遠くまで運べば、それだけで作物の鮮度は落ち、酸化が進みます。それを無理に保とうとすれば、ポストハーベストなどと農薬に頼ることにもなります。また、遠くまで運べば、それだけ貴重な地球の資源を無駄遣いすることになります。富める国は、お金の力で、何でも自由に手に入るのだと謳歌している裏で、大切な地球環境をどんどん冒すことをしているわけです。
つまり「地産地消」は環境を考えた、エコロジーな経済提案。作り手の顔が近くで見られれば安心して買うことができますよね。つい私たちはよく知らない外国のものに憧れて、それをありがたがったりしますが、それよりももっと身近ないいものを見直していきませんか、というメッセージもこの中には込められています。
●できるだけ国産のものを食べましょう!
昔は「四里四方のものを食べる」といって、歩いて行ける範囲のものを食べていれば健康で暮らせるという、考えがありました。今は交通の発達で、世界がずいぶん狭くなりました。でも、人間が自分自身で歩ける距離はそんなに変わっていません。むしろ短くなっているかも知れませんね。どんなに文明が発達しても、カラダはやっぱり自然の一部です。作物の作られる量が減り、「四里四方」とはいきませんが、せめて国産のものを食べるようにしませんか! 異なる食に憧れる気持ちは、たまにやってくるハレの日(お祭りなどの特別な記念日)のお楽しみにとっておいて、ケの日(日常)はしっかり国産の農作物や近海の魚介類、海藻などで、自然のリズムに調和した日本の伝統食で、大切なカラダを養い、毎日を健康に暮らしましょう!
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