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体と心と環境に
優しい食術
提案します!「体と心と環境に優しい食術」

1.穀物(ごはん)を主食にする

2.塩(海の精)と火で調理する

3.一物全体を食べる

4.地と旬の産物を食べる

5.よく噛んで食べる

6.飲み物を控えめにする

7.発酵食品を常食する

8.感謝に満ちて楽しくいただく

9.陰陽の調和をはかる
 

4.地と旬の産物を食べる part2

〜カラダにも四季の変化があり、それはその季節のもので養われる!〜


●もう一つの「身土不二」=旬の新鮮なものを食べる!

 前回お話しした「身土不二(しんどふじ)」という言葉、「その土地のものを食べる」にはもう一つの意味があります。「その土地」とは、住んでいるところの「その季節」「今」という旬の新鮮なものを食べるということです。
 日本には四季の変化があります。そして、その四季の変化に応じて、人間のカラダも微妙に変化しています。詳しくは『しおのみち』に連載しています野村奈央さんの「いのちを感じて」を読んでいただくとお分かりいただけると思いますが、寒い季節には熱をカラダの中に蓄えられるようにギューッとカラダが締まります。それが、春からフッと緩んできて、暑い夏には汗もたくさん出るように一番緩んだ状態になります。そして、秋風が吹き出す頃から少しずつ締まってきて、エネルギーを貯められように変化しています。

 そうしたカラダの変化を、その季節の作物たちは助けてくれます。暑い夏の野菜(トマト、キュウリ、ナスなど)はカラダを冷やし、逆に寒い冬の野菜(ごぼう、蓮根、ニンジンなど)はカラダを温めてくれます。その季節の作物は、カラダの変化にピッタリとあった、まさにカラダに優しい食物なんです。だから“旬”の作物を食べることは、とても理にかなった、尊い知恵なんですよね。冬にガンガン暖房を効かせてアイスクリームとかトマトやキュウリなどの生野菜ナンテいう、自然の流れに逆らったムチャな食べ方をしていたら体調を崩すのも当り前なんですね。


●イノチを大切にするなら旬のものを!

 人工的な操作(温室や農薬、化学肥料など)に頼らず、植物などが本来持っている生命力を充分に生かした栽培のものは、実際においしさ、栄養の両面においてずっと優れています。例えば、夏においしいトマト。今では一年中売られ、外食の付け合わせとして彩りよく年中お皿に盛られています。でも、やっぱりおいしくて、栄養も豊富なのは、夏の太陽をたっぷりも浴びた露地栽培の真っ赤なトマトなんです。冬のハウス栽培のものは、カロテンが100g当たり240〜280μgですが、盛夏の露地のトマトには370μgも含まれています。それに、夏ならたくさん収穫されるので、お値段も安く新鮮なものを手に入れることができます。
 食べることは、ほかの生き物のイノチをいただくことですから、そのイノチが充分に生かされた食べ方をしたいですよね。感謝をしていただくことはもちろんですが、旬のイノチをいただくということも、とても大切なポイントだと思います。

●季節感のない食卓なんて、日本に住みながらもったいないよ!

 さてさて、近年の農業技術の向上(?)のおかげで、私たちはすっかり食物の旬が分からなくなってきました。一年中買える野菜が増えてきましたよね。でも、やっぱり私たちのカラダは自然そのものです。そうしたカラダの変化に合わせて、しっかりとその季節の新鮮なものを感謝していただいて、生き生きとイノチを感じて生活したいですよね。せっかく四季の変化に恵まれた日本に住んでいるのですから、それを味わうことなく生活するなんて逆にとってももったいないことだと思いませんか!
 下の表は旬の野菜の目安です。地域によって多少違いがあると思いますが、ぜひ参考になさって、季節感のある、楽しい食卓を作っていきましょう!

*参考資料:『マクロビオティック ガイドブック』日本CI協会・正食協会共編

『しおのみち』2004年夏号掲載

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