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8.感謝に満ちて楽しくいただく
〜忘れたくない“いただきます”“ごちそうさま”!〜
●美しい日本語「いただきます」!
ある出版社が60〜90歳の男女300人を対象に「孫の代まで残したい言葉」をアンケートしたところ、「いただきます」がトップになったそうです。そして、この「いただきます」と同じ意味をあらわす言葉が、英語や中国語はないとか。だとすると「いただきます」は日本固有の言葉であり、ココロの文化といえるのではないでしょうか。
では、その「いただきます」は何を意味するのか? それは“感謝”! 私たちは「食」によって長らえていますが、その「食」の元はすべて他の植物や動物のイノチなんです。他の生き物のイノチをいただいて、私たちは生きています。目に見えないたくさんのイノチをありがたく頂戴する、いただく。「いただきます」はそうしたイノチへの感謝の気持ちなんですね。また、愛情を込めて料理してくれた人、米や野菜などを丹誠込めて作ってくれた人、またそれを安全に運んでくれた人。そうした多くの人たちへの感謝も含まれます。そして「ごちそうさま」は食卓の準備に忙しく動き回ってくれたことへの感謝を意味します。
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こうした“食”ひとつを考えても、私たちは決して自分一人では生きていけないことを教えられます。多くのイノチに支えられて今の自分が生きている。「いただきます」「ごちそうさま」という美しい日本語に、感謝の思いを込めて、一食一食を大切にいただきたいものです。
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●イノチを大切にする食べ方、生き方
イノチをいただくということはとても尊いこと。その尊いイノチを大切にするのなら、そのイノチが充分に活かされる食べ方をしたいですよね。それにはイノチを丸ごといただく「一物全体」が最も理にかなっています。最近よく“1日30品目”といいますが、これはイノチの部分食をしているから。丸ごと食べられる穀物や野菜を中心に、できるだけ精白せずに、自然が育んでくれた本物の調味料を使った食事が、いまの私たちにできる一番イノチを粗末にしない食ではないでしょうか。
そして、食べられる分だけを取り分けて、 しっかりよく噛んで効率よくきれいに食べる。食べ残したり、食べ過ぎたり、あるいはマズイとか、好き嫌いを言うのは、カラダにもココロにも良くないですよね。いま日本ではナント一日あたり三千万人分の食料が捨てられているそうです。食物自給率が40%しかなくて、こんなに捨てられているなんて、ちょっとおかしいですよね。一億総半病人といわれる現代ですが、こうした食べ物を粗末にしている現状も何だか深いところで繋がっているのではないでしょうか。まずは自分でイノチを大切にする食べ方、生き方をしたいものです。
●笑いで消化アップ! 便秘や二日酔いにも効果あり
そして、感謝とともに食卓に添えたいのが楽しい笑顔です。笑いながら会話を楽しみながら食事をすれば、消化もグーンとアップ! おいしい食事がもっとおいしくなります。近代哲学者カントは「笑いは消化を助ける。胃酸よりはるかに効く」と言ったそうですが、最近はそのことが科学的にも証明されています。2004年4月4日の日本経済新聞に発表された伊藤実喜医学博士の「笑いの効用 9カ条」には
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- 脳内ホルモン分泌で痛みなどを緩和
- 内臓の消化機能が向上
- 横隔膜や腹筋などを強め、便秘を予防
- ナチュラルキラー細胞が増え、免疫力が向上
- 血液がサラサラして、生活習慣病を予防
- α波が増えて、全身が癒やされる
- 若返りホルモンの分泌を促進
- 頭がスッキリし、忍耐力とやる気が出る
- 自分が笑うと相手も笑顔に
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とあります。笑いは免疫力だけでなく、自律神経にも変化をもたらして、カラダ全体を活性化する。お酒も笑いながら飲んだ方が二日酔いになりにくいとか。笑うと血管が広がり、血流量が増加して、胃腸を活性化させ消化を良くして、便秘も解消されやすくなり、肝臓の血流量も増えて、代謝や排泄が盛んになるからなんだそうです。スゴイですねぇ、笑いの力は!
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また最近の調査では、会話の多い食卓がボケの防止にとてもよいことが分かったそうです。やっぱり「笑う門には福来たる」! 感謝して楽しく食事しましょう〜♪
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『しおのみち』2005年夏号掲載
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